鎌倉祇園大町まつり

鎌倉祇園大町まつり

大町天王唄の由来


大町天王唄は二十年目毎に伊勢神宮の御用材を運ぶ「御木曳神事」に唄われる木遣音頭すなわち「伊勢音頭」がその源です。
鎌倉では源頼朝公が鶴岡八幡宮を創建の際、その御用材を浜から伊勢音頭で勇ましく運んだことにはじまり、神輿を奉舁する若衆により唄い継がれて今日に伝えられたものであり「鎌倉囃子」とともに大町の伝統的「神事芸能」です。
その節まわしは伊勢音頭から大きく変化し、独特の哀愁を帯びたなかに明日への希望を唄いあげています。長い歴史と庶民の心が込められたものです。

サアーア アアー 目出度よ (ア・ドウシタ ドウシタ)
目出度ノオー 若松様ァワヨ (サアーヨイトセエ)
枝もナァ栄えて (サノナンダコラ)
葉もを茂げーるヨ

サアーヤートコ セエー
ヨーイヤナァ アリャリャ
コレ コレワ伊勢エー サアー
ヤレサーノォー セエー

目出度 目出度の若松様よ
枝も栄えて 葉も茂るよ
目出度 目出度が三つ重なれば
鶴と亀とが舞い遊ぶ
目出度 目出度が三つ重なれば
庭に鶴亀 御葉松
わしが大町 名は出た所
山王の権現 祇園さま
千羽鶴飛ぶ 祇園の山は
波に千鳥の 啼音(なきね)する
江戸に戻ろうか 箱根に行こうか
今宵鎌倉で 宿をとる
伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ
尾張名古屋は城でもつ
尾張見たかよ 名古屋の城は
金の鯱鉾(しゃちほこ) 雨ざらし
お伊勢帰りに この子が出来て
お名を付けましょ 伊勢松と
娘島田に 蝶々が止まる
止まるはずだよ 花じゃもの
男心と 茶釜の水は
沸くも早いが 冷めやすい
娘厄年 八雲の宮に
かけた願いは 恋かしら
相州鎌倉 来てみやしゃんせ
八雲社の 夏祭り
由比ヶ浜に 千鳥が鳴けば
町にゃ太鼓の 音がする
谷戸に響よ 祇園の囃し
八雲八重垣 夏祭り
障子 開ければ 大島一目
なぜに江ノ島 松の影
沖の白波 三崎か伊豆か
あれは江ノ島 磯の松
雲の桜田 鎌倉山に
姿かくした 水戸浪士
夢に浮かぶよ 八坂の塔や
霧が夜霧 東山
安芸の宮島 廻れば七里
浦は七浦 七恵比寿
お婆よどこへ行く 三升樽下げて
嫁の在所へ 孫抱きに
私しゃ野に咲く 一重の桜よ
八重に咲く気はさらにない
こぼれ松葉を あれ見やしゃんせ
枯れて落ちても二人連れ
咲いた桜に なぜ駒つなぐ
駒がいさめば 花ふぶき
八雲社の 太鼓の音は
桴(ばち)がくるくる 上に舞う
八雲社の 祭りが来たよ
上り下りの 龍が出る
八雲社の 幟(のぼり)を見たか
あれは関東一の旗
佐竹屋敷の 日の丸扇
笛の義光 館跡
祇園の麓(ふもと)に名所がござる
尼将軍の 御所の井
房州館山 茶碗屋の娘
器量は良いけど 世辞がない
男だてなら 両国橋の
水の流れを 止めてみよ
水の流れは 止めようで止まる
止めて止まらぬは 恋(いろ)の道
色で身を売るスイカでさえも
中にゃ苦労の 種がある
枝垂れ桜に かがり火映えて
祇園社に 夜が更ける
祇園夜桜 かがり火焚いて
舞妓小袖の 艶やかさ
関東一だよ 八雲の幟(のぼり)は
上り下りの 龍が出る
揃うた 揃たよ 若い衆が揃た
稲の出穂より よく揃た
見たか聞いたか 八雲の祭り
四社の神輿が 横に並ぶ
伊豆の大島 御神火けむる
乙女椿の 花もえる
稲穂ゆらゆら 南の風に
鳴子からから 福雀
紺の絣(かすり)の小手あてつけに
赤い襷(たすき)の 島乙女
声を限りに 鳴く蝉よりも
鳴かぬ蛍が 身を焦がす
ぼぼしょ ぼぼしょと夜鳴く鳥は
鳥の中でも 助平鳥
お月様さえ 夜遊びなさる
まして若い衆 無理はない
相州鎌倉 祇園の祭り
末は神輿の 据え所
相州鎌倉 粗末にならぬ
末は神輿の 据え所
鎌倉一巻 粗末にならぬ
末は神輿の 据え所
横に並んだ 四社の神輿は
大の提灯(あかり)が 揺れ動く
沖の出島に 潮水かぶり
八雲社の夏祭り
相州鎌倉袈裟かけ松は
幹は枯れても 名は残る
咲いて見事な 小田原つつじ
元は箱根の山つつじ
油井の白波 寄せては返る
月が上がれば 銀の波
沖がしらめば 七福神が
宝の入舟 相模灘
姉も刺したよ 妹も刺しな
同じ蛇の目の から傘を
娘十七・八は やりたい盛り
親もさせたや 針仕事
娘したがる 二親様は
させてみたがる 針仕事
私しゃ鎌倉 荒波育ち
波も荒けりゃ 気も荒い
名越坂から 里方見れば
今年豊作 黄金波
月があがれば 衣張山の
唐糸やぐらに 影がさす
富士の高嶺に 白雲かかりゃ
恋し男の 舟の歌
沖のカモメに 潮時問えば
私しゃ発つ鳥 波に聞け
沖の暗いのに 白帆が見える
あれは紀の国 蜜柑船
入れて持ちゃげて 気のゆく時は
貧乏所帯も 気にならぬ
惚れて惚れられ 惚れられ惚れて
惚れて惚れられた事はない
花か蝶々か 蝶々か花か
来てちらちら 迷わせる